この本で文藝賞受賞、芥川賞候補に。
まず作家さんの名前のインパクトが大きい。そして題名。
どんな話なのかなー、放埓な感じなのかな、と。
だから実際手に取るまで結構時間がかかりました。
もうちょっと地味で中身の雰囲気に似合ったタイトルでもよかったんじゃないのかい。
中身は好きかも。
39歳のユリちゃんも19歳の磯貝みるめも身近にいると思う。
目尻の皺がカワイくて普通の体型で中身はちょっと変わった美術講師ユリちゃん。既婚者。
学生磯貝くん。
表立って見えてこないだけで、こういう交際の経験がある人って結構いると思うんだ。
しかも一過性だから。
思いやりを持ちつつ、強く、急に一人になっても平気であるように、強い心を持ってつき合いたい。
私もこんなことよく思う。
でもいつも目標でしかない。
できないからそう思うの。
これって意地っ張りなの?
好きになると、その形に心が食い込む。
ここ、納得しちゃった。
そっか、食い込んじゃうんだね。
だから少し変形しちゃうんだね。
だから何かを失くしたような心細さを感じるんだね。
セックスというのは想像上のものだ。触っているから気持ち良いのではなく、触っていると考えるから気持ち良いのだ。
あーそれも納得。
同じことしたってプラス想像上のエロで全然違うものよね。
想像にのめり込めるかどうかという自分自身の問題が大きい。
この寂しさやストレスはかわいがってお供にする。一生ついてきたっていいよ。
おセンチなところが少年だなぁ。
そういうのってしんどいじゃん。
割り切れないんだろうな。