文体は媚びずキツくなく、冷静で楽しくて、真摯。
“障害者”も“健常者”も、生きながら悩み、悩みながら生きている、
そのことに変わりはない。
それこそが、生きるということなのだなあ。
誰も無力である。
小さな存在である。
だが、己の無力さを知ることによって、「ありがとう」が出てきて、
自分の果たせる小さな役割に誇りを持つことができる。
脳性マヒのこと、障害ってのは本当に個人差があるもんだってことを
もっと知りたくなった。
2010年10月07日
『ふたりの距離の概算』
(角川書店、201006)
253p.
253p.
今回も面白い!
繰り返される「ふたりの距離」の意味が毎回同じではない点が洒落ている。
マラソンしながら誤解を解こうなんて、折木奉太郎も少し変わってきたのかもしれないなあ。
それが高校生か。
各章ごとのミステリの面白さと全体のミステリの奥深さが乖離しない点が素晴らしいと思う。
小難しくなく、裏切られることもなく、安心して読めるミステリに仕上がっている。
これからも米澤さん追いかけちゃうよ!!!
繰り返される「ふたりの距離」の意味が毎回同じではない点が洒落ている。
マラソンしながら誤解を解こうなんて、折木奉太郎も少し変わってきたのかもしれないなあ。
それが高校生か。
各章ごとのミステリの面白さと全体のミステリの奥深さが乖離しない点が素晴らしいと思う。
小難しくなく、裏切られることもなく、安心して読めるミステリに仕上がっている。
これからも米澤さん追いかけちゃうよ!!!