*読書習慣の変化により、感想の比重低くなってます。update at 20110702*

2010年10月11日

内藤正典『トルコのものさし日本のものさし』

内藤正典『トルコのものさし日本のものさし』

(筑摩書房、199402)
198p.

2010年10月08日

向野幾世『お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい』

向野幾世『お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい』

(産経新聞ニュースサービス、200206)
277p.
文体は媚びずキツくなく、冷静で楽しくて、真摯。
“障害者”も“健常者”も、生きながら悩み、悩みながら生きている、
そのことに変わりはない。
それこそが、生きるということなのだなあ。

誰も無力である。
小さな存在である。
だが、己の無力さを知ることによって、「ありがとう」が出てきて、
自分の果たせる小さな役割に誇りを持つことができる。

脳性マヒのこと、障害ってのは本当に個人差があるもんだってことを
もっと知りたくなった。

2010年10月07日

米澤穂信『ふたりの距離の概算』

米澤穂信『ふたりの距離の概算』

(角川書店、201006)
253p.
今回も面白い!
繰り返される「ふたりの距離」の意味が毎回同じではない点が洒落ている。

マラソンしながら誤解を解こうなんて、折木奉太郎も少し変わってきたのかもしれないなあ。
それが高校生か。

各章ごとのミステリの面白さと全体のミステリの奥深さが乖離しない点が素晴らしいと思う。
小難しくなく、裏切られることもなく、安心して読めるミステリに仕上がっている。

これからも米澤さん追いかけちゃうよ!!!